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歯科用CT

福島県内でも5台しか設置されていない歯科用CTを導入

レーザー治療について
うすい歯科医院では、2010年に歯科用CTを導入しました。福島県内でも奥羽大学をあわせて5台しか導入されていない全顎撮影ができるCT専用機です。(2010年10月現在)
しかし。。。

「歯科用CTは何がそんなに凄いの?私たち患者としてのメリットって何かあるの?」

という患者さんからの声が聞こえてきそうです。いえ、現にそういった質問を患者さんからも受けました。 確かに、我々歯科医師としては、「独自に歯科用CTを入れた!」となると、それこそ大ニュースとばかりに話が広まるのですが、患者さんからするとレントゲンの種類が増えたくらいのことで、それが実際自分の身体にどのようにプラスに働くのかが分からないですよね。

歯科用CTの何が凄いか?

歯科用CTが患者さんにとって何がメリットなのか?というと、

見えなかったものが見える!

判らなかったことがわかる!

できなかった治療ができる!


ようになります。具体的には、次のような治療において威力を発揮します。

むし歯治療の場合の歯科用CTのメリット

むし歯の感染が歯の根っこまで広がると、神経をとって根っこの先まで細菌を除去しなければいけなくなります。(根管治療といいます)

このとき、しっかりと細菌を除去しなければ、むし歯が再発して最悪抜歯に至るわけですが、根っこの先が非常に細く形状も複雑なため、歯科医師の目測で根管治療を行うのは時間もかかり非常に難易度が高い治療でした。(話は多少逸れますが、治療が早い=腕がいいとは一概に言えない理由は、この根管治療をどれだけ丁寧にしているか?という点でもいえます。私が患者なら多少時間がかかっても根管治療を丁寧にしてくれる歯科医院に行きます)

さて、そんな難易度の高い根管治療ですが、この歯科用CTを用いて診断すると、従来のレントゲン写真ではわからなかった、病巣の大きさ、位置、歯の根の立体的な形態などがわかります。これによって、より成功率の高い歯科治療が可能になります。

インプラント治療の場合の歯科用CTのメリット

インプラント治療には、歯科用CTでの診断が必須になってきています。

なぜならば、インプラントを安全に行うためには、歯ぐきの内部や骨状態の詳細(骨量や密度)・下顎の神経までの距離や位置関係など、あらゆる状態を正確に判断しなければいけないからです。

歯科用CTを用いれば、そうした骨の状態やインプラントを埋入する深さや角度まで正確に診断できます。

近年、インプラントを行う多くの歯科医院でCT診断が行われているのもそのためです。

しかし、ほとんどの歯科医院では、独自にCT設備を保有しておらず、大学病院などに患者さんに撮影に行ってもらい、その診断画像をもとに判断するといった流れをとっています。

もちろん、CT撮影をしないでインプラントを行うよりは絶対に良いのですが、患者さんからすると、大学病院まで行く手間と費用がかかること、歯科医師側からすると、何回もCT撮影ができないことが問題点として挙げられます。

もし独自にCT設備を保有していれば、インプラント手術中に問題がないかどうかをその場で撮影をして診断することで、より安全なインプラントができるわけです。

歯周病治療の場合の歯科用CTのメリット

歯周病が歯を支える骨を溶かしてしまう病気である以上、歯周病治療においても、骨の状態を診断することは精密な歯周病治療には欠かせません。

従来のレントゲンは2次元(平面)であるため、頬側や舌側の骨の溶け方が見落とされがちでしたが、歯科用CTでは3次元(立体)であるため、そうした見落とされがちな場所の骨の状態まで正確に診断することができ、結果として精密な歯周病治療を行うことが可能となります。

また、3D画像で患者さん自身に見ていただくことで、歯周病がどのように進行しているのかが一発で分かるためイメージしやすくなります。

うすい歯科医院でのCT撮影について

以上、説明したように、歯科用CTには色々な利点があります。

まさに、先ほど書いたように

見えなかったものが見える!

判らなかったことがわかる!

できなかった治療ができる!


であることを多少ご理解いただけたかと思います。

しかし、歯科用CTの撮影には、別途1万円~2万円の費用がかかるケースがほとんどですから、いくら正確な診断をした上で治療をしてもらいたいと思われても、なかなか撮影してもらう訳にもいかないと思います。

しかし、うすい歯科医院では、当院で治療にあたる患者さんに対しては、保険診療内で撮影させていただいています。
(当院のCT専用機での撮影は、保険診療のレントゲン撮影として算定できるようにメーカーが厚労省からの許可を取っています)
また、当院でのインプラント治療におけるCT撮影代は無料で行っております。

(ただし、他院での治療を受けられていて撮影を依頼される方には通常料金16,000円(税別)を頂戴していますので何卒ご留意下さい)

また、CTによるX線の被爆は大丈夫なの?という疑問もあるかと思います。

しかし、歯科用CTと医科用CTとの大きな違いは、撮影方法が医科用は横たわるのに対し、 歯科用CTでは座ったままでの撮影となることや、撮影時間がかなり短く約10秒ほどで済むことから、被爆線量が医科の1/8~1/100と低水準なのです。

(参考)
当院のCT撮影による被爆量
約 0.07mSV
胃のバリウム検査による被爆量
約 2.00mSV
胸部の医科用CTによる被爆量
約 7.00mSV
東京~NY間を飛行機で往復による被爆量
約 0.19mSV