通常の高圧滅菌器の場合、歯を削るタービンの表面は滅菌できますが、タービンの内部まで滅菌することができません。
タービンの内部は、治療中に水が噴射される仕組みになっていますが、削った後の血液や歯の削りカスなどが逆流しないように、「逆流防止弁」といった機構が備わっています。
ところが・・・
逆流防止弁がついているタービンで本当に逆流しないのかを以前に実験したことがありました。その結果は、なんと逆流していたのです。。。上の写真は、食紅で色をつけた水の中でタービンを動かした後、一度止めて、再度ティッシュペーパー上で動かしたものです。
(治療をした後に、タービン内部が滅菌されていないままに別の人の治療をしたケースを想定)こちらの動画もありますので、詳しくは
「TOKYO MX放送スーパードクター『滅菌にこだわるドクター』」をご覧ください。
このような理由からうすい歯科医院では、
タービン内部まで滅菌できる「DACユニバーサル」を使用しているのです。
ご参考いただければ幸いです。
※参考 クラスBなどの滅菌レベルについて
高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)の滅菌レベル
● Class N・・・
滅菌チャンバー内へ蒸気を送り込みながら空気を除去するため表面的な滅菌しかできない。ハイスピード滅菌器やフラッシュ滅菌器とも呼ばれる。
● Class S・・・
ClassBとNの中間レベルであり、滅菌前の1回、真空状態を作り、高圧蒸気滅菌をおこなう。一部の機種ではハンドピースなども滅菌可能。
● Class B・・・
滅菌前、乾燥時に数回の真空状態を作り、蒸気が浸透することで、多孔質物や内腔物などあらゆる種類や形状を確実に滅菌する。
(クラスBという滅菌レベルは、世界で最も厳しいヨーロッパの滅菌基準に準拠)